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250812_盆迎えとJAL123便事故

 今年、JAL123便の墜落事故から40年を迎えました。

 毎年この時期になると、あの日の出来事が鮮明によみがえり、深い感慨に包まれます。

40年前の8月12日、私は山口大学を訪問するため、会社での事務処理を終えたあと羽田空港へ向かいました。山口宇部行きANA便の搭乗時間に間に合わせるため、会社からタクシーで直行しましたが、空港に着いた時にはすでに予定の搭乗時刻を過ぎていました。

 当時、もしその便に乗り遅れていたら、JAL123便に変更し、搭乗手続きをするつもりでいました。ところが、機材準備の遅れでANA便の出発が遅れ、予定通り搭乗することができたのです。

 その夜、宿泊先の山口宇部のホテルで、JAL123便が墜落したという衝撃的なニュースを知りました。あの瞬間ほど、自分の運命を強く感じたことはありません。

 翌日、盆迎えのために帰郷する際、「利休さん(利休饅頭)」を手に、亡くなられた方々への思いとともに故郷へ向かったことを、今もはっきりと覚えています。